時間旅行鉄路2007

中国遼寧省 南票鉱務局鉄路　　　　　　2007年4月29，30日撮影

鉄路

2007年、各地で蒸気機関車たちが元気に走っている。 黒いボイラーを輝かせ、皆に慕われながら走っている。 子供達は大きな汽笛に驚き、大人たちは懐かしい思いに浸る。 しかし私が子供の頃に見た蒸気機関車はもっと煤けていた姿だった。 煤けた機関車が古い客車を牽き、黒い貨車を黙々と引いていた。 毎日決まった時間に、ホームに停車し、踏切を通り過ぎた。 私が子供の頃に住んでいた街に、煤けた蒸気機関車がいつも居た。 日本の鉄路から煤けた蒸気機関車が姿を消して31年が過ぎた。 2007年の4月、中国の片田舎を訪れた。小さな炭鉱町があった。 煤けた火車（蒸気機関車）が黒い煙を上げていた。古い客車列車は乗客で一杯だった。 鉄路の終点には小さな炭鉱があった。 子供の頃にも見たことが無かったトロッコが無造作に置かれていた。 瞬く間に時間が50年前に戻った。 昔々の記憶を辿る様な、どこか懐かしい光景だった。

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路上の朝市は買い物客でごった返していた。 その脇を蒸気機関車が煙を立ち昇らせて走り抜けた。

黄甲駅　　　2007/4/30

今日は炭山が休業なのか、模型の世界のような軌道の上に 石炭とズリを運ぶナベトロが無造作に放置されていた。

西線　　石場駅　　2007/4/30

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