2011年11月12,13日 DL・SL 宮城石巻復興号(仙台〜小牛田〜石巻)
試運転列車 前谷地〜鹿又
 2011年11月12,13日の二日間にわたって蒸気機関車が牽引する快速列車が石巻線を走りました。
快速列車は”DL・SL 宮城石巻復興号”と命名されました。大震災から8ヵ月後の事でした。
 東北本線の仙台〜小牛田間をDE10型が3両の旧型客車を牽引し、石巻線の小牛田〜石巻間を
C11325号機が牽きました。東北の鉄路に一年ぶりに汽笛が響きました。 
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SL 宮城石巻復興号 上涌谷〜涌谷 2011/11/13
 石巻線は震災と津波により大きな被害を受け,、小牛田〜石巻〜女川の全線が不通になりました。
更に仙台からのルート仙石線も不通になり、石巻市は孤立しました。
 懸命の復旧作業で4月17日に小牛田〜前谷地が開通し、5月19日には前谷地〜石巻が開通して
石巻までの鉄路が再び通じました。
 しかし石巻〜女川と仙石線の高城町〜矢本は津波で線路が流され、今も復旧の見込みが
立っていません。
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SL 宮城石巻復興号 涌谷〜前谷地 2011/11/13
 昨年は10月にC11325号機が牽く”快速SLホエール号”が運転されました。
ホエール号は小牛田〜石巻〜女川の全区間を走りましたが、石巻〜女川間は今も
運行が休止されたままです。今年は海沿いを走るC11を見ることが出来ませんでした。
SL 宮城石巻復興号 石巻駅 2011/11/13
 SL 宮城石巻復興号が石巻に到着しました。沢山の人が復興号を迎えました。
石巻駅の近くの商店街は半分くらいの店が再開していました。店の人に聞くと
3月11日に一階の天井まで水が来て、商品が全てダメになってしまったそうです。
 海岸近くの街は全て流されていました。土台だけになった家の跡が延々と続き、
火事で焼け焦げた小学校が残っていました。 
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試運転列車 前谷地
 津波の傷跡は深く長いです。千葉九十九里浜から北の陸中海岸に至るまで、どれだけの
家が流され、街が消え、平穏な暮しが失われたのか想像も出来ません。路盤ごと破壊され
た石巻線、気仙沼線、大船渡線、山田線、三陸鉄道は何時再開するのか全く判りません。
 それでも鉄道は人を運び、物資を運び、絆(きずな)を運び続けます。
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