五つの赤い動輪

動輪直径1,500mm　軸配置1Ｅ1、運転整備重量１３３ｔ、全長２９．１ｍの巨人機前進型(QJ)。 かつては四千両以上が中国大陸を駆けていましたが、「今なお現役」な前進型は 2006年末に20両に満たないまで減少してしまいました。

2005年12月10日に広大な内モンゴルを貫く集通鉄路が無煙化され、 長大な編成を率い豪快に走る前進型の姿は過去のものとなりました。 あとは辺境の専用線に細々と残る彼女達を捜し求めるだけでした。 　そんな時に、山東省鄒城の炭鉱専用線”充州煤鉱集団鉄路”に 数両の前進型が今なお現役で走っていると聞きました。

山東省・鄒城？？それはどの辺りなんですかあ？ 山東省といったら青島（チンタオ）、チンタオといったら青島ビール。 充州煤鉱集団鉄路？？ ジュウシュウではなく本当はYan州ですが、「Yan」に当たる漢字がありません。

大東章駐泊場　2006/12/28

ガイド頼みの辺境巡り。今日は何処まで行ったやら。赤い動輪陽に映えて。 背中で泣いてるデジカメバック。（レンズ付きキット一式でン十万円したんだよお〜。） 撮らにゃならない鉄の道。止めてくれるなおっかさん（女房殿）。

そんなこんなで北京駅から夜行列車で一晩を過ごし、夜が白々と明けると 目の前に懐かしい、力強い赤い五つの動輪が在りました。 2007年も押迫った師走月、最後（かもしれない）前進型に巡り合えました。

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