承徳峠の一日

朝もやが残る谷間にドラフトが轟く。30パーミルの急勾配を越えるために２両の補機が石炭列車の後部に付いた。
合計３両のＳＬは濡れた線路の上で激しく空転を繰り返し、みるみるうちに速度が落ちていった。　　　　　　　　　　　　