２００２年１２月の暮、２１世紀の２年目が過ぎるころ、大板机務段で見たものは沢山の機関車、複雑に入り組んだ構内の線路、給炭台、給水塔、機関車の整備員の姿。かつて日本の至るところに存在し、もはや見ることの無くなった機関区の光景でした。
誘導員に導かれて
入庫する前進型。
はるか西の果てから
貨物列車を牽引して
来たのでしょうか。
ご苦労様でした。
大板机務段で暫し
お休みください。
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日本では憧れの
ＳＬ機関士も
ここではｰ３０℃の
寒風に
耐えねばならぬ
過酷な仕事。
厳寒装備の
機関士が
後方を確認しながら
６８５１号機を
ゆっくりと
停車位置に着けました。 |
中国のＳＬを一際
印象付ける赤い動輪。
直径はＤ５１より一回り
大きい1,500mm。
前進型は５輪を装備。
長大な貨物を牽き
巨体を支え
凍りついた大地を
駆け抜けた赤い動輪。
その一つ一つを
労わるように
整備士が丁寧に
機械油を塗っていました。 |
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蒸気機関車の主食は
言うまでもなく石炭。
しかも途方も無く
大飯喰らい。
せっせと投炭した
カロリーの９割以上を
盛大に噴出して
しまいます。
近代化とともに次々と
捨て去られるのも
やむを得えない事。
しかし今日の仕事は
今日の事。
蒸気クレーンで
いっぱいに石炭を
積み込み、次の仕業に
備えます。
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石炭がＳＬの命の元なら
水はＳＬの力の水！！
（そのまんまやんけ〜）
現役の機関区では
給水塔も立派な容姿。
くねったハイプが
抽象彫刻みたいでした。
巨大なテンダーの中身は
実は水が殆ど。
石炭のエネルギーを
動輪に伝えるのが
大量の水蒸気。
日本でも峠の手前に
必ず給水塔がありました。
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