花輪線　ハチロク最後の楽園

知る人ぞ知る龍が森（現安比高原）は大場谷地峠に近く、両側（岩手松尾側に６km、赤坂田側に２km）に33.3パーミルの急勾配がある典型的なサミット駅であった。そのため殆どの列車に補機がつき、ハチロクの重連，３重連が次々と峠を上ってくる夢のような路線だった。　当時貧乏学生だったにも関わらず四季を通じ何回も通ったが、一回だけ奮発してスライドフィルムを使った。３０年の間の脱色がひどくあきらめていたが、
PhotoShopのおかげでなんとか復元する事ができた。便利な世の中になった。

１	前引き後押しの貨物列車。赤坂田側から上ってくる列車の補機は逆向きに連結されていた。 （赤坂田〜龍が森 1968.12.26)
2	88620の牽引する普通列車1926レが赤坂田から登ってきた。 （赤坂田〜龍が森 1968.12.26)
3	ここでは珍しい単機牽引の貨物列車。貨物の場合、定数が12両 だったので編成が短い場合はこう言う事もあった。しかし歩くような 速さなのでモータードライブ無しでも何枚も撮る事ができた。 （岩手松尾〜龍が森 1968.12.26)
4	アマノジャクを起こして荒屋新町まで下って写した一枚。駅の発車 直後だが勾配がゆるく、重連編成が結構早いスピードで走って行 った。早朝無風のなか、長くたなびく煙が印象的だった。 （荒屋新町〜小屋の畑　1968.12.27)
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